当院での治療の流れと歯周病専門医について

TOP

当院での治療の流れと歯周病専門医について

こんにちは。

今回は歯を効率的に守るための当院のシステムと歯周病専門医についてお話させてください。

 

まずはじめに、下記が当院の治療の流れになります。

 

初診時:1stカウンセリング、検査(パノラマ、14枚レントゲン写真、口腔内写真撮影、歯周検査)を行います。

痛みのある方、緊急性のある方は応急処置や治療を優先します。

        ⇓

2回目:2ndカウンセリング(検査結果や治療計画のご相談)と歯のお掃除を行います。

        ⇓

3回目:2回目で一緒にお話して決めた治療内容に沿って治療を進めていきます。

もちろんご希望やご要望によって変わりますので、ここでは概ねの流れとその理由について書かせてください。

初診時に行う検査の詳しい内容や、行う理由については「初めて来院される方へ」というコラムに書かせていただいていますのでここでは省略させてください。

 

2回目では検査結果のお話を行い、患者さまのお口の現状を知っていただきます。その後、問題のある部位に対してどのような治療をどこまで行うか一緒に話し合いながら決めていきます。

また、お口の環境が汚染されていると治療している途中の部位も汚染されてしまったり、炎症が残っているため歯茎からの出血により理想的な治療が行えないリスクが生じてしまいます。

たとえるなら、お米を洗う時にきれいなお水ではなくて汚いお水で洗っているようなものになります。

そのため2回目来院時では治療を行うかやその内容の決定とお掃除を原則お薦めさせていただいています。

そして3回目以降は決めたことに従って治療を一緒に頑張っていくという流れになります。

 

すこし遠回りに思うかもしれませんが、全体の状況を把握できるため効率のいい治療を提供でき結果的に早く治療を終えることができます。

 

また、残念なことに回数をかけることでお金儲けをしようとしていると思われる方が一部いらっしゃいますが実際は逆で、回数をかけたほうが経営的に苦しくなってしまいます。例えば検査やお掃除を一回で行うとなると治療や手技の質が落ちる可能性があるので当院では原則行っていません。ご希望される場合はその分、診療時間を長くとらせていただいております。

次に、歯周病専門医資格について説明させてください。

歯周病専門医は、歯周病治療に関する知識や技量、倫理観が認められた歯科医師に与えられる厚生労働省が広告可能と認めた資格になります。この厚生労働省が認めている専門医資格は6つしかありません。

歯周病専門医の取得方法は研修施設で専門的な知識と技量を習得し10症例の書類審査と、1症例の症例発表、筆記試験があります。

現在(2023年1月時点)歯科医師の100人に一人しか取得していない資格になります。

私は天神で開業されている木村英隆先生に7年間師事し、取得させていただきました。

 

 

簡単に歯周病の治療とはどのようなことをしているのか、当院で行った写真をこの下にお出ししようと思います。歯や血が苦手な方はスクロールしないようお気をつけください💦

 

 

 

 

 

 

 

歯周病治療前の写真になります。見た目は一見、問題ないように見えます。しかし、プローブという歯周ポケットの深さを測る器具を歯茎に入れると10㎜も入っていきました。

 

歯周基本治療終了後、まだ深い歯周ポケットが残存していましたので歯茎を開いて外科手術を行いました。

歯茎を開いたところの写真です。お分かりの通り歯を支える骨がかなり溶けており、歯には歯石が多量についておりました。残念ながらこのような場合は歯茎を開かないと治療用器具も届かないため、治すことは難しいと考えています。

 

超音波器具や手用スケーラーを用いて、歯面についた汚れをきれいに取り除いた写真になります。歯がつるつるになっているのがわかると思います。その後再生を促す薬などを塗って、歯茎を元の位置でピタッと縫い合わせました。

 

オペから2週間後の抜糸時の写真です。ほぼ歯茎が治ってきていることがわかると思います。

このようにして残念ながら進行してしまった歯に関しては治療していきます。

 

もちろん歯周病に対していきなりオペをするわけではなく、歯周基本治療を行いそれでも歯周ポケットが残存した場合にオペのご提案をさせていただきます。

歯周基本治療とは、虫歯の治療や神経・根の治療、麻酔下での歯茎の掃除のことを指します。

つまり虫歯の治療や神経・根の治療をしっかりできないと重度の歯周病は治せないといっても過言ではありません。

歯周組織は、建築でいうと家を建てる地盤になると思います。歯に対してどれだけいい治療を行っても地盤が悪いと結局時間と費用を無駄にしてしまう可能性が高いです。

 

歯医者に長らく行けてない方はこれを機会にお近くの歯医者さんに一度検査してもらってはいかがでしょうか?(*^^*)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

なにか気になることがあれば24時間、公式ラインで受け付けておりますので遠慮なく連絡いただけると嬉しいです。

公式ラインはホームページに出てくるバナーをクリックして頂けると登録いただけます!

 

あべ おとなこども歯科

福岡県春日市春日原北町3‐58‐1春日原テルミナ208

☎092-984-0138

 

 

 

 

カテゴリー