しみる・ネバつく・食べ物が詰まる…これって虫歯?

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しみる・ネバつく・食べ物が詰まる…これって虫歯?

「冷たいものがしみる」「なんだか口の中がネバつく」「食べ物が詰まりやすい気がする」そんな症状に心当たりはありませんか?
こうした違和感は、虫歯の初期段階に見られるサインかもしれません。

中には「痛みがないから大丈夫」と見過ごしてしまう方もいますが、虫歯は自覚症状がないまま進行することもあります。
早めに気づいて治療を受けることで、痛みや治療の負担を軽くすることができます。
この記事では、見逃されがちな虫歯の初期症状と、その背景についてわかりやすく解説します。

 

冷たいものがしみるのは虫歯?放っておくと危ない初期サイン

虫歯といえば「歯が痛い」というイメージが強いかもしれませんが、初期段階(CO〜C1)では痛みが出ないことも多くあります。
以下のような症状がある場合は、虫歯が始まっている可能性があります。

  • 冷たいものや甘いものでしみる
  • 食べ物が詰まりやすくなった
  • お口の中がネバつく感じがする
  • 噛んだときに違和感がある
  • 口臭が気になるようになった
  • 歯が疼くような感覚がある

これらはすべて、初期の虫歯でよく見られる症状です。
「痛みがないから大丈夫」と思って放置しているうちに、歯の内部まで虫歯が進行してしまうことも。虫歯が進行すると歯に小さな穴ができ、汚れがたまりやすくなります。その結果、嫌なにおいが発生し、しつこい口臭の原因になることもあります。

「何となく気になるけど、まだ痛くないし……」と様子を見ているうちに、症状が悪化してしまうこともあるため、早めの受診が大切です。

 

虫歯は自然に治らない?「まだ大丈夫」が招くリスク

虫歯は風邪のように自然に治ることはありません。
原因となる細菌が歯の表面を溶かし続けるため、放置すればどんどん進行していきます。

初期の段階で発見できれば、削る量も少なく、比較的短期間・低負担での治療が可能です。
しかし、C2〜C3まで進行すると神経に達し、強い痛みや根管治療が必要になることも。
さらに進むと、最終的には抜歯が必要になるケースもあります。

「まだ痛くないから大丈夫」は、結果的に時間・費用・身体的負担のすべてを増やす要因になるかもしれません。

虫歯の原因|なぜできる?どうして進行する?

虫歯は、口の中にいる細菌が食べ物の糖分をエサにして酸をつくり、その酸が歯を溶かすことで起こります。
これには、以下のような段階があります。

  1. ミュータンス菌が糖を取り込む
     特にショ糖を含む食品を摂ると、細菌が酸を作り出します。 
  2. 酸が歯の表面(エナメル質)を溶かす
     これを「脱灰」と呼び、虫歯の始まりとなります。 
  3. 再石灰化が追いつかなくなる
     唾液が歯を修復しようとする力(再石灰化)よりも、酸による脱灰が勝ってしまうと、虫歯が進行します。 

「甘いもの=虫歯」というイメージがありますが、実際には歯に残った食べかすや、口の中に長時間糖分が残る環境が主な原因です。

 

虫歯ができるステップ

ステップ①:ミュータンス菌が糖を取り込む

私たちの口の中にはさまざまな常在菌がいますが、虫歯の主な原因菌は「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌です。
この菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖分(特にショ糖)をエサにして増殖し、同時に「酸」を作り出します。

ステップ②:酸が歯の表面を溶かす

この酸によって、歯の表面にある「エナメル質」が徐々に溶けていきます。この状態を「脱灰(だっかい)」と呼び、虫歯の始まりとされています。
エナメル質は身体の中で最も硬い組織ですが、酸に長時間さらされると少しずつ溶けてしまうのです。

ステップ③:脱灰と再石灰化のバランスが崩れると虫歯に

本来、唾液の中にはカルシウムやリンが含まれており、歯の再石灰化(溶けた歯を元に戻す働き)が起こっています。
しかし、間食が多い、歯みがきが不十分、唾液の量が減っているといった状態では、再石灰化が間に合わなくなり、虫歯が進行してしまいます。

 

気になったらすぐ相談を|早期発見には定期検診がカギ

虫歯の早期発見には、定期的な検診がとても重要です。見た目ではわからない初期の虫歯(CO)は、プロの目でないと見つけることができません。

また、患者さまご自身が「しみる」「臭う」「詰まる」と感じていても、それが本当に虫歯なのか、歯周病や知覚過敏など他の原因によるものかを見極めるには、歯医者での診察が必要です。

「こんなことで相談していいのかな?」と思うような小さな違和感でも、遠慮なくご相談ください。不安な気持ちのまま過ごすよりも、安心して日常を送ることができるはずです。

 

痛みが苦手な方へ|当院のやさしい治療の工夫

当院では、虫歯の早期治療だけでなく、「痛みが心配」という患者さまの気持ちに寄り添いながら、安心して通える環境づくりを大切にしています。

  • 表面麻酔を使い、針を刺すときの痛みを軽減
  • 麻酔液はあらかじめ温め、注入もゆっくりと丁寧に
  • 極細の針を使用し、負担の少ない処置を実現
  • 治療前のカウンセリングで、不安や希望をしっかりお聞きします 

「歯医者は怖い」「痛そうだから行きたくない」と思っている方にも、安心して治療を受けていただけるような環境づくりを大切にしています。

 

「まだ大丈夫」と思わず、早めの受診を

虫歯は進行すればするほど、治療の負担も大きくなります。
「痛みがないから放っておいても平気」ではなく、違和感のあるうちに受診することが大切です。

当院では、初期段階の虫歯から、再治療や神経に関わる処置まで、丁寧にご説明しながら治療を進めています。
気になる症状がある方は、相談にいらしてください。

 

【春日市の歯医者なら あべおとなこども歯科】

あべおとなこども歯科は、春日市で地域の皆さまに寄り添う歯医者を目指して開院しました。小さなお子さまから大人の方まで、ご家族皆さまが安心して通える医院づくりに努めています。

私たちの理念は、 「歯をできるだけ削らない」 「神経をできるだけ残す」 「歯をできるだけ抜かない」 という3つの想いを大切に、患者さま一人ひとりのお話を丁寧にお伺いし、お口の状態に合わせた治療計画をご提案することです。

些細なことでもお気軽にご相談ください。

地域の皆さまの健康なお口を守るパートナーとして、誠実にサポートしてまいります。

 

住所:〒816-0802 

福岡県春日市春日原北町2丁目19-2

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