歯磨きでどこまで予防できる?歯磨きのコツ

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歯磨きでどこまで予防できる?歯磨きのコツ

「毎日しっかり歯を磨いているのに、むし歯になってしまった」そんな経験はありませんか?
実は、歯磨きだけでむし歯や歯周病を完全に防ぐのは難しく、磨き方や磨くタイミング、使用する道具により予防効果が大きく左右されます。
プラーク(歯垢)は、細菌の塊で非常に粘着性が高く、うがいだけでは落とせません。しかも、歯と同じような乳白色をしており、見えにくいため、注意しないと簡単に磨き残してしまいます。
この記事では、プラークの性質や歯磨きの本当の目的、そして効果的な磨き方や補助器具の使い方を解説します。 ご自身のケアを見直すきっかけにしていただければ幸いです。

 

歯磨きの目的と予防効果を正しく知る

歯磨きの最大の目的は、プラーク(歯垢)を取り除くことです。プラークはむし歯や歯周病の原因となる生きた細菌の塊で、歯に強く付着し、水では落とせません。
歯と同じような乳白色をしているため、目に見えづらく、気づかずに磨き残してしまうことも多いです。 特に注意すべきなのは、「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの境目」「奥歯の噛み合わせ部分」です。
ここに磨き残しがあると、細菌が繁殖し、むし歯や歯周病へとつながっていきます。 歯磨きはあくまでも予防であり、「自己流では効果が十分に発揮できない」ことを意識する必要があります。
定期的に歯医者でチェックを受け、正しい磨き方を習得することも、効果的な予防の一部です。

 

見逃されやすい磨き残しポイントとその対策

どれだけ丁寧に磨いているつもりでも、無意識のうちに磨き残しが出てしまうのが歯磨きの難しさです。
特に「歯と歯の間」「奥歯の裏側」「前歯の裏」「歯並びが凹凸のある部分」「背の低い歯」などは、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが多くなります。 また、歯並びの個人差や利き手の影響で、磨き残しが左右非対称になることも珍しくありません。
対策としては、順番を決めて磨く・鏡を見ながら磨く・染め出し液を使って自分の癖を知るなどが有効です。 特に「1か所につき20回以上」「毛先をきちんと当てて、小刻みに(5〜10mm)動かす」といった具体的な習慣が、磨き残しを減らす鍵となります。

 

正しい歯磨きのポイントと道具の使い方

歯磨きの質を高めるためには、「毛先の当て方」「力加減」「動かし方」の3つのポイントが重要です。

●毛先は歯の面や歯と歯ぐきの境目にしっかり当てる(45度の角度が理想)
●力は150〜200g程度(毛先が広がらない程度の軽い力)
●小刻みに、1〜2歯ずつ、5〜10mmを目安に動かす

また、歯の表・裏・かみ合わせ面を意識して磨き分けることも大切です。 前歯の裏側はブラシを縦に使い、凹凸のある歯は1本ずつ丁寧に磨きます。
背の低い歯には斜めから毛先を当てるなど、お口の状態に合わせた工夫が必要です。 歯ブラシは1か月に1本を目安に交換し、フッ素入り歯磨き剤を活用しましょう。
うがいを何度も繰り返す方もいらっしゃいますが、歯みがき剤の薬用成分を十分に活かすには、すすぎは少量の水(約15ml)で1回だけにとどめるのがおすすめです。成分を口の中に残すことで、むし歯や歯周病の予防効果を高めることができます。

 

歯ブラシだけでは不十分?補助器具の活用を

歯ブラシだけでは除去しきれないプラークは、補助器具を活用することでカバーできます。

デンタルフロス

歯と歯の間に通して使う細い糸状の清掃器具です。歯ブラシの毛先が届かない部分のプラークや食べかすを除去するのに最適で、むし歯ができやすい前歯の間や、歯と歯の接触部のケアに特に有効です。使用には多少のコツがいりますが、慣れると習慣化しやすいアイテムです。

歯間ブラシ

小さなブラシがついた器具で、歯ぐきが下がってすき間ができた部分や、ブリッジ、矯正器具のある方におすすめです。サイズ選びが重要で、大きすぎると歯ぐきを傷つけることがあるため、使い始めは歯科医院でのアドバイスを受けるのが安心です。

マウスウォッシュ(洗口液)

ブラッシング後の仕上げに使うことで、口腔内の細菌の増殖を抑える補助的な役割を果たします。歯ブラシやフロスでは届きにくい舌や頬の内側にも効果があり、口臭予防にもつながります。
ただし、マウスウォッシュだけでプラークは除去できないため、あくまで補助的な位置づけで使いましょう。
すべてを使う必要はありませんが、ご自身の口の状態に合わせたアイテムを取り入れることが重要です。不安な場合は、歯医者で相談のうえ、適切なケア方法を取り入れましょう。

 

歯磨きの“質”を見直して、むし歯・歯周病を防ごう

歯磨きは、むし歯や歯周病の予防に欠かせないセルフケアです。ただし、自己流では磨き残しや癖がある場合も多く、気づかないうちにお口の中にリスクを抱えてしまっていることも。
「正しい方法」「適切な道具」「補助器具の活用」を意識することで、歯磨きの効果は格段に高くなります。
また、「食べたらみがく」習慣をつけることも大切です。食後はプラーク中の細菌が酸を作り、歯の表面が溶けやすい状態になり、唾液によって中性に戻るまで約40分かかります。その間に適切なケアを行うことで、むし歯のリスクを下げられます。
寝ている間は唾液の分泌が減少し、自浄作用が落ちるため、就寝前の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。
毎日行う歯磨きで、健康な歯を維持していきませんか。

 

【春日市の歯医者なら あべおとなこども歯科】

あべおとなこども歯科は、春日市で地域の皆さまに寄り添う歯医者を目指して開院しました。小さなお子さまから大人の方まで、ご家族皆さまが安心して通える医院づくりに努めています。
私たちの理念は、 「歯をできるだけ削らない」 「神経をできるだけ残す」 「歯をできるだけ抜かない」 という3つの想いを大切に、患者さま一人ひとりのお話を丁寧にお伺いし、お口の状態に合わせた治療計画をご提案することです。
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