目次
歯周組織再生療法とは?

治療の流れ
エムドゲイン
エムドゲインは、幼い豚の歯胚から抽出されたタンパク質を含むジェル状の材料を使用する治療法です。
このジェルを歯槽骨が失われた部位に充填し、歯周組織の再生を促します。主に骨の損失が比較的狭い範囲の場合に適用され、1990年代から世界中で広く使用されており、その実績から信頼される治療法です。
治療の流れ
歯茎の切開
麻酔を施し、歯周組織を露出させるために歯茎を切開します。
歯肉剥離
切開した歯茎を慎重に剥離し、歯槽骨を露出させます。
歯根表面の清掃
露出した歯根表面に付着した歯石や歯垢を徹底的に除去し、清潔な状態を保ちます。
再生剤の充填
清掃が完了したら、エムドゲインといった再生剤を骨が失われた部分に充填します。
縫合
最後に、充填した再生剤がしっかりと保たれるように歯茎を縫合し、治療を終了します。
根管治療
虫歯が進行し、神経まで達した場合、根管治療が必要となります。
根管治療は、感染した神経や血管を取り除き、歯の内部を徹底的に消毒することで、歯をできるだけ残すための治療です。
歯の機能を保つためにも、適切なタイミングでの根管治療が重要です。
歯周組織再生療法は、再生医療の一環として歯科分野で注目されている治療法で、歯周病の進行によって失われた歯槽骨や歯根膜などの組織を再生させることを目的としています。
通常、歯周病によって損傷した歯周組織は自然には再生しませんが、この治療法を用いることで、重度の歯周病においても歯を残せる可能性が高まり、歯を失うリスクが大幅に軽減されます。
さらに、歯槽骨はインプラント治療においても重要な役割を果たすため、歯周病によって骨が損なわれている患者様がインプラント治療を受ける際にも、歯周組織再生療法が必要になる場合があります。